師に会って思う地平。

北海道での撮影に来ていますが、
久しぶりに師匠に会っていただけました。

写真を誰かについて勉強した事はないので、写真の事ではなく、自然についての師匠になります。
15年ほど前に自然を案内する仕事に携わっていた頃、一番影響を受けた人です。
自然を識り、
観て、
そして、無限の好奇心でいのちのそばを歩み続ける。
「これ、何でこうなると思う??」
と言う、簡単に聞こえる語り口で始まる一見、シンプルに見える質問には、
その場所、あるいは生き物を観察すると見える事柄が質問なのですが、
その質問の答えを導き出す為には、その事柄をしっかりと観察し、そして、それについての知識を引っ張り出して考察し、その上で今見えている物だけではない部分に思いを馳せ、想像した上に答えを出す。
植物、動物、昆虫全ての生き物に明るく、
自然とは知識だけでなく、
そして見えているものだけでもない。様々なものが複雑に絡み合っている。
それをフィールドで表現し続ける人です。
師匠との問答は、一つ一つ言葉を選び、
考えに考えを重ね、そして想像する。
そんな事を育んでくれた時間を頂きました。
20代前半でこういった時間を持てたのは、本当に幸運だった。
そして、その時間は今の自分の写真の基になる、自然観に大きく影響を残しています。
長くなりましたが、今回は久しぶりにお会いして長く話せました。
自分の今までの旅とそこで見てきたもの。
そこから得た自然観と今の自然への自分の見かた。
ホールのロビーの椅子で自販機のジュースを片手に、 その話題は個の生命から、植物のリズム、森の循環、そして時間というミクロからマクロまで、終わる頃にはアタマを使いすぎて、心地良い疲労感で2時間あっという間に過ぎていました。
そして、師匠とは別の方法になるけれど、生命の本質に近づきたい。
自分の旅はまだまだ先は長い。
それでも、今回また先の地平を指し示してもらったそんな気分でいます。
師匠のいる地平すら見えていないけれど、
一人のナチュラリストとして少しでも識り、観て、表現し続けたい。
そして、いつか納得できる自分になれたらと思います。

人と人のあいだに

プリントのサンプルを持ち込んで、
写真展の展示サンプルを作成する事にしました。
パネルに貼ったり
額装したりと様々な展示方法がありますが、
新しい展示方法を知ったので早速自分の作品で試して見る事にしました。

色々具体的にカタチにしてみないとわからない事が沢山あります。
まだ決まった話は一つもないのですが、動きながら悩むのがポリシーなので、制作に持ち込んで色々聞きながら試しています。

写真って、撮っていて面白い分野だなと思うことも多くて、写真自体の話よりは今日はチョット違う角度で。
自分は撮る人なのですが、自分の中にある考えをイメージにまとめて、そしてそれを人に届くカタチにするまでには、沢山の機械や道具そして人に関わって、最後に形なります。
モチロン、最初はカメラ。
そして、今回のようにプリントして、
展示できるカタチにするためには、
印画紙やプリンターが必要だし、当然それを最善の状態に保っている人がいて、その人たちの最善の努力で自分のイメージの最良のカタチで出てくる。
そして、その次は別の人たちが出てきて今回のようにパネル加工してくれる。
そこにはそれぞれの最善の努力があってはじめてカタチにすることが出来る。
撮る部分は、どんなになっても自分の領域だしどこまで行っても独りだと思います。
ただ、それをカタチにするには、そんなそれぞれのプロ達の力が必要で、それぞれの良い物を作りたいという、善意の部分の集合体で出来てるように思います。
こだわりもあるので細かなニュアンスだったり、コミュニケーションをとるのは大変。
それでも、信頼できるプロ達と仕事できるのは
静かな興奮がある刺激的な時間です。
こういった人達と出会えるかは大きな部分でいくと、運になるのでしょう。
ハズレたと思うことも今まで何度もありますが、本当に良い仕事してもらえるところって実は少ないんですよね。

ちなみに、仕上がりましたよ。
出来??
決まってるじゃないですか
さ、コレ持って次の人に会いに行きます!

久しぶりに札幌への旅。

久しぶりに札幌。
と言っても、仕事の出張なので
ノンビリ撮影したりは出来ないけれど、
札幌は雰囲気がとても好きな街なので
特になにするわけでもない。

歩きながらぶらっとするだけでも
夜風が心地良い。
涼しいのを期待してたけど、昼間は暑く、
夜まではヒーヒー言いながら仕事してたけど。
結局、4日居られて、走り回った北海道は
ヤッパリ空の感じがアラスカを感じる部分があって、スカッと晴れた空がググっと低く広く広がっている雰囲気と適度な大きさにちぎられたように見える雲の様子も、アラスカで何度も見上げた空でした。

夜は一日だけ贅沢して、スープカリー。
コレ、最近美味しさが解ってきました。
札幌の美味しいと教えてもらった店に行くと他で食べたスープカリーと全然違う。
野菜がそれぞれシッカリと野菜の味がして、
そしてスープも香辛料のスープと言うか、
薬膳のスープのような…
バテた頃にちょうど良い。
撮影は出来なかったけど、色々な人に会う事は出来ました。
新しい出会いもあったりして、始まったばかりの新しいプロジェクトの芽吹きもありました。

写真は北大。

カビからの敗者復活!!

まだまだ飽きずにパンを焼き続けています。
たいぶ慣れてきたのか、結構いい加減に作っててもそれなりに出来るようになりました。
まあ、パン屋になりたいとか言い出すつもりはないのですが、結構面白い。
発酵の管理だったり、季節差だったり
毎回違います。
そして、勉強になるほどマメに酵母ダネも管理していないので毎回焼き上がりが違う。
明らかに発酵のピークを過ぎて焼いて、あまり膨らまなかったり。
朝仕事に行く前にコネて、残業で帰れなくて深夜になったりしてて、次の朝に思い出すとか(笑)
で、酵母種をこのところ酒粕でずっと作っていたので、久しぶりにレーズンで作ろうと水に浸しておいたら…

やられました。
カビですわ。
瓶の殺菌が甘かったかなと思い当たる節があったりして。
で、このカビ達がプカプカ浮いているのでそれをスプーンですくって、ひと振りしておいたら。

まさかの敗者復活!!
ほんとにコレ使えるのかしら??
でも、ヤツらの勢いは蓋を膨らませるほどの強さで、刺激的な発酵臭もバッチリ。
コレは酵母軍団の逆襲があったと
見えない激戦を想像してみてます
そして、その想像力をもやしもんで補完。

目に見えない世界って、すごい。
漫画の話じゃなくて、枯れかけてた苔も条件さえ整えば数ヶ月でまたみどりみどりしはじめたりする。
これは、きっと目には見えない芽吹きから始まってたりするんだろうと思った

スイコー栽培

始まりは、
「魚の写真を撮るなら、魚の事を知らなくちゃ!」
とアクアリウムを始めたのが始まりだったような…
やはり何かを知りたいならそれに関わるのが一番なのでは。
そう経験してから、様々なことに辿り着いた手を出して歩いてますが、今回は水耕栽培に手を出してみました。
もともと、トマトなどはプランターで育てていたのですが、ネットで調べてみるとさらに効率的に収穫するなら、水耕栽培と行き着きました。
参考にしたのはこのサイト
いつでもレタス
↑は100円ショップでほとんど資材を揃えている所もポイントでした。

で、早速やってみました。
スポンジ培地で発芽させて、クリアカップに移し、クリアカップの底を加工して、トレイに置きます。
トレイには園芸用のバーミキュライトを敷き詰め、水耕栽培用の液体肥料を注ぎ、常に湿った状態にして置くと、あとは明るい場所に置くだけ。

水菜とレタスミックス、パクチーは準備しました。
さてさて、どうなるでしょうね?