Book September

欲しかった本を大量買い。
たまにやります。

ブックオフやら
Amazonやら
ほとんど、中古です。
読書の秋に向けて、かいこみました。
でも、ブックオフでクーポンもらってそれで買ったら、ダブりました。

やれやれ

オトナ蔦屋 函館。

話題のオトナ蔦屋。

函館に行ってきました。
前に代官山には行ったことは書きましたが、
今回は、時間的にも余裕が有ったので館内で少し時間を過ごすことが出来ました。
館内の設備はユニーク。
暖炉があったり、キッズコーナーがあったり、
シンプルなデザインは北欧の図書館のよう。
キュレーションによる分類っていいですね。
放射状に広がる好奇心のように次に気になる対象がとなりに並んでたりする。
思わず手にとって次々と眺めてしまう。
館内の施設は大人も子供も楽しめる作りになっていて
ウチの近くにも欲しいなぁ。
海の見える高台にあったら良いよなぁと
でかい窓とコーヒーと本。
前にアラスカのホーマーにある図書館も海が見えて、冬の様子を想像するとワクワクしてしました。
冬の雪が少し積もっていて、館内が暖かくて静かな様子で、本がたくさんあって、本を読んで一息ついて顔を上げると大きな窓から雪が降っている音のない暖かみがある風情ってとても贅沢だよなぁ。

とうきびで農家に怒られる。

夏の北海道。
雨の多い日が続くとはいえ、せっかくの道南にいるのでとうきび(とうもろこし)を買おうと農家の直売所に立ち寄りました。

農作物は採れたてほど美味いものはない!
ということを思い知らされました
フラッと入ると、女性が皮を剥きながらセッセと箱詰めしてる。
「いま、雨続いててとうきびしかないですよー」と声をかけられた。
北海道って訛りが無いように言われますが、道南にいくにつれて、アクセントが強くなるようです。
「あ、とうきび欲しいんですよ」
「どっちにしますー??白と黄色!」
「???食べた事ないんですけど…。」
「じゃあ、ほら!!」
バリっと皮を剥いて1本差し出される…。
「そのまま、ガブっと!ほら!!」
見ると、白い粒のトウモロコシがみずみずしい。
一粒一粒がこのところの雨をタップリと吸ったかのようにプリプリと弾けそうなくらい肉厚。剥きたての皮の青臭い匂いもまた、引き寄せるかのようだ。
「ウチのは新鮮だからね、そのままいっちゃって!」
ガブリとかじると、みずみずしい甘さが口になだれ込んでくる。
「うわ!甘っ!!!」
長雨がトウモロコシに吸われて、トウモロコシを通過して口に入ってきたような気分。
むしろ、トウモロコシを通過するだけで、ここまでみずみずしく、そして甘くなるのかと錯覚した。
「でしょー、ヤッパ採れたてが一番だわー」
完全にプロの仕事を魅せられた流れ。
もうこうなると回答はひとつ。
「あ、コレ下さい。」
試しにもらった1本をかじりながら、買おうとすると、
「お客さん、車??」
「え?はい。」
「いつ帰るの??」
「もうちょい、先ですけど、、それが??」
「………。手持ちで帰ります???」
「ええ?そのツモリですけど。」
「んー、売りたくないわー!」
「ええ???」
「だって、鮮度保てないし、美味しくないし!!」
「ええええ???」
いや、あの本州でもっと鮮度も何もないトウモロコシ食べてますけど、それに比べたら…。
どうやら、本気だったみたいです(笑)
その後、売る売らないの押し問答10分くらいしてましたから(笑)
結局、押し切りましたがそれでも最後に、
「まー、いいか。もう会うこともないし」
イヤイヤイヤ、どんだけこだわるのよ(笑)
字面ほど、嫌な感じではなく、むしろ新鮮な素晴らしさを伝えられないのに納得できない様子が伝わってきました。
そして、白と黄色を三本づつ買って、支払い810円ほど。
そして、10円オマケしてくれました。
金額にしたら大きな金額ではないけど、それでも味にプライドをもって妥協しない。
差別化やら付加価値を大げさにつけて値を吊り上げていこうとする世の中だけど、金額が基準になっておらず、自分達の納得のいく仕事かどうか?
そして、それがキチンと伝わるかどうか。
まさにプロの矜持。
買ったトウキビは名前の通りとても甘く、大満足でしたが、果たして本当に言う通りの鮮度だったらどの位美味しかったのかと、頭をよぎる美味しさでした。