全日本ご不満放出選手権

帰国してから、忙しいのか
今のところ、特に書くタイミングをうまくとれずに
日々過ごしてきました。
帰国後の生活立て直しに手一杯ですが、
ぶつぶつ自分の細かい不満は
ここに預ける事にしました。
「全日本ご不満放出選手権」
http://booing.jp/
こういう発想っていいなあ。

はり倒されてきました

いえ、実際にははり倒されてないです。
もちろん。
でも良い経験でした。
決してメジャーな写真家ではないけれど
一流のアーティストの話を目の前で聞けました。
6人という少人数のグループも話を聞くには
落ち着いて聞ける良い人数でした。
ファインアートのオリジナルプリントを生でみながら、
決して表層ではない、現実の世界にある物を
どうやってアートに昇華させるのか
そんな肉声を聞く事が出来ました。
オリジナルプリントは今まで自分が見てきたプリントの中で
最高に美しい物でした。
あまりの美しさに圧倒されてしまいました。
「これが人の手が創り出した物か」
独学で写真を学んだ氏における手仕事ですが
人の勤勉さと努力によってここまで極められるのかと
写真の美しさというものさしに置いては
最高点を知った気がします。
表現という事にアーティストのエッセンスを
加える必要は全くない。
と言い切った氏の真意はとても刺激的でした。
今日はゆったり余韻に浸り、咀嚼しながら
思考に埋もれて過ごします

往復パンチ

時差ボケも夜9時に寝て朝6時に起きてしまう健康的な習慣として
ようやく落ち着いてきました。
社会復帰の前に明日、ある写真家のワークショップに参加してきます。
アラスカにいる間から、ずっと楽しみにしていたのですが
その写真家はアートの分野の写真家で、
当日は自宅を開放して
自分のオリジナルプリントを見せながら、写真に対する思いを
語ってくれるという
ぼくにとっては願ってもないイベントです。
モノクロームのオリジナルプリントがいったいどんな感動を
呼び起こすのか?
そして、また作家としてのキャリアの中で何を考え、
どんな思いを込めて作り上げてきたのか?
今の自分が知りたい事、興味ある新しい事に
新たな起爆剤となってくれるでしょう
今回のアラスカでの撮影を経て、自分のテーマが明確になりました
そこにはまだまだ足りない物がいっぱいある事も
同時に判りました。そしてこれから撮っていきたい
いろいろな自分のアイデアを実現するためには
さまざまなチャレンジが必要で、そのチャレンジを努力によって
発酵させて深みを自分の世界に持たせたい。
今のぼくの写真には「コク」がないまるでブドウジュースのよう。
ワインまではとても望んでいないけれど、
もっと写真自体を勉強していく必要性を痛感しています。
強烈なインパクトを期待しています。
往復ビンタではなく往復パンチとして
雜賀雄二
http://www.ne.jp/asahi/saiga/yuji/

I’m home


明日帰国しますと書いてから、実は手違いがあって
3日ほど出発が延びて、昨日、無事帰国しました。

シアトルで1時間出発が遅れた以外は全く問題なく
強いて言うならば大量の荷物を抱えて苦労したことくらいで、
久しぶりに帰ってきた日本の湿気も最初は戸惑いましたが
今朝起きてみると乾燥しきっている空気のアラスカとは
また違った心地よさがあります。
昨日はさすがに疲れ切っていたので
今日はとりあえず、荷ほどきから始めます
久しぶりに帰った自分の部屋は
どこに何があるのかさっぱり判らない他人の部屋のような様相でしたが
ひとつひとつ自分の感覚を取り戻していきたいと思います。
今回の旅で「いろいろな物を得た」と、ゆっくり振り返りたい気持ちもあるけれど、
よく考えてみると今回持ち帰ってきたいろんな「宿題」を
進めなければ本当は何も先に進んでいないのです。
振り返るほどの事は何もできていない。
「うちに帰るまでが遠足ですからね」と子供の時言われた
事を冗談のように思い出すけれど、
今場所が日本にいるだけでぼくの旅は今もまだ続く。
そんな事を思ったりもしたけれど、
何より日本の食事はおいしい。
家で食べた何気ない食事だけれど
まずはこの滋養に満ちた味に癒されました。

すごい時代になったもんだ。

今アンカレジの空港でピックアップ待ち。
このエントリは空港のバゲージクレイムでカメラのケースの上に
座って書いています。
これから、友人宅に夜泊めてもらって、
それから朝、アラスカを発ちます。
しかし、アラスカとはいえ、すごい時代になりました。
バゲージクレイムにまでワイヤレスのネット接続が可能になっていて、
しかも、スカイプを使って、嫁さんの携帯に電話してみました。
残念ながら、留守電だったけどアラスカの空港から、嫁さんの携帯に
電話する時代が来るとは思っていなかった。
さて、今晩は何を食べようかな。