地球の旅人

今日は写真展に2つ出かけてきた。
「地球の旅人 新たなネイチャーフォトの挑戦」 
@東京都写真美術館
新進の3人のネイチャーフォトグラファーを特集した作品展。
こういった美術館でいわゆる “ビッグネーム” ではない作家の企画展が
行われるのはあまり聞いた事がない。
新たなネイチャーフォトの挑戦とあったので、
とても楽しみにして行ったのだが、満足の内容だった。
この所、幾つかでかけた写真展では期待を裏切られる事が多かったのだが、
写真の内容、プリントの質、会場作りのすべてに置いても抜け目がなく
幾つか自分で写真展をやる時に使えそうなアイデアもあった。
ネイチャーフォトの世界では独学から入った人が多く、
(ぼくもそうです)作品展に出かけていくと、
写真のパネルが発泡スチロールのパネルに張られていて、
湾曲していたり、プリントの質が悪かったり、
キャプションが手作りで傷んでいたりと
写真の内容に入る前の段階でがっかりする事が多かった。
海外ではネイチャーフォトについての評価は一般的なアートと
比べても立派に評価されているのだが、日本では評価が低い。
知人の大学の写真学科では同じクラスにはネイチャーフォトを
志望する人はいないとの事。
自分が写真で表現する作家として
アートやコマーシャルの彼らと同じ土俵に立てなければ、
認めてもらう事はできない。
このことは今の自分でもっとも身につけていきたい事の一つ。
今回の3人の作家の中で、特に印象に残ったのは、
林明輝
山麓ネイチャーフォトグラファー
この人の作品が美しかった。
プリントの質も素晴らしく、写真の美しさが薄暗い会場の中で輝いていた。
印刷物では伝わらないオリジナルに最も近い作品の中に漂う空気という
ものがあった。
● 小寺卓矢写真展 森の息、生命の像 –北海道東部の森–
@新宿ペンタックスフォーラム
こちらは以前、書店で森のいのちという写真絵本を見てから、
ずっと気にしてきた作家。
北海道の森林を中心に撮り続けている写真家。
森という撮り尽くされた感のあるテーマだが、
独特の感性から生み出される作品は、
今まで語られていない部分が秘められているよう。
これからどんな物語が紡がれていくのか、とても楽しみな楽しみだ。
今日はこの2つの作品展から表現者のエネルギーを全身に浴び、
やる気がみなぎっている微妙な興奮状態でこのエントリを上げました。
よって、かなり読みにくい文章でしょうが、ご勘弁ください。
あー、今日は楽しかったぜ!!

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