先日のプリントの加工が仕上がって来ました。
これから北海道に発送です。
この状態ではマット加工といって台紙に枠を切ってはめた状態です。
このマットの色、幅によって作品の印象がいくらでも変わります。
今回は白ですが、白にもたくさんあって……
と、長くなりそうなのでこの位に。
今回は木工職人の友人のためにこの状態での引き渡しですが、
通常の場合は、もちろんプロセス中になるところの状態です。
ここからは友人の腕の見せ所です。
手元には戻ってくる予定はないので、画像が来たらまた
ご紹介します。
投稿者: WildHarmony
友、遠方より来たる
今年はもう少し、色々書いて行こうと思ってます。
一昨日から、懐かしい友が遊びに来ていました。
知床で共に若き未熟な時間を過ごした友です。
クマ対策のスペシャリストでしたが、現在は駆け出しの木工職人。
同じ人の手を通して何かを表現する表現者。
刺激を与えあいながらこれからもやって行きたいと思ってます。
写真家と木工職人。
いつかお互いの納得のいく作品をぶつけ合い、一つの素晴らしい作品として世に送り出したいと話しています。
しかし、まだまだお互い未熟な身。
朝まで話しながらもまだまだ纏まらない…
そんな時間と想い描いたことぶつけ合いながらまだまだ時間をかけて成熟させていく夢の途上。
数枚のプリントが彼の元に嫁いで行きました。
これから彼の手によって額装されます。
まずはその前にマット加工を施します。
今年も良き一年になりますように
今年もありがとうございました。
友来たりて
なかなか更新のないブログですが、久しぶりに。
ずっと、アラスカで世話になっている友達が日本に遊びに来てくれました。
その時の話を少し……
4泊5日の長いような短いような期間でしたが、
いろいろと知恵を絞り、楽しんでもらえるような弾丸ツアーを組みました。
「日本で何したい?」と聞いても、アラスカの田舎のアメリカ人がイメージをもてる中では
「何でも連れて行ってくれるなら楽しむよー」という回答が精一杯。
そこで、移動の距離とトピックの中身を考え、食と文化を中心に据えて
しっかりと楽しんでもらう内容にしました。
まずは、初日。
鎌倉に連れて行き、精進の食事を楽しみ日本の文化を感じてもらう。
ちょうど、七五三もあり見る物すべてが珍しい様子。
大仏のサイズに驚き、
食べ物に感動し、
八幡宮の装飾の色鮮やかさと七五三の風習に目を見張る。
日本の価値観を持ってアラスカを旅するぼくと、
アラスカの価値観を持って日本を旅する友達。
全く違う価値観の二人が旅という共通の時間を通して、
いろいろな意見や感想を話し合いながら時間を過ごしました。
一つ一つの所作をじっくりと観察し、またその奥行きとなる説明を聞くたびに
感動する友達。
(簡単にまとめようかとも思ったのですが、その2に続きます。)
帰国しました。
帰国しました。
ほぼ、3週間前ですが……
今年は去年ほど、気温差と時差のダブルダメージもなく、
穏やかな日本の初秋を楽しんでいます。
いやー、日本は食べ物がうまい!
天気の心配もしなくて良い!
いいですねー。
のんびりできて。
とは言っても、結構忙しくしています。
よく考えると、もうすでに次の夏まで一年もない。
油断している時間はない。
自分で11年前に描いた夢は今年のアラスカで
実現することができました。
ささやかなものであったり、目に見える形だったり。
そして、この場所に立ってみてまた他にやってみたいことができました。
はじめは、自分の独り言のような願望からはじまったもの。
自分で刺激を起こし、さらに写真をもっとうまくなりたい。
表現したい物はたくさんあります。
まだまだ、こっから、こっから。
アラスカ最後の一日
深夜、別れの挨拶を済ませた友人の家から車を運転しているとオーロラの光が。
町中の明かりの中でもはっきりと確認できる、強いオーロラが出始めていました。
パッキングした荷物を慌ててほどいて、ダウンジャケットとカメラ、三脚を取り出して、近くの湖へゴー!
しかし、その後オーロラは落ち着いてしまい、あまりの寒さで運転席で寝袋にくるまりながら、再度出現を待つ。
そんな風に運転席で寝落ち。
朝、あまりの窮屈さと朝日のまぶしさで目が覚めると、湖からもやが立ち上り、強烈な朝日とのコントラストの風景が。
目の前の状況にカメラを取り出し、慌てて車から飛び出す。
一段落してから、車に戻ると、ドアが開かない。
どうやら寝てる間にドアロックのボタンを触っていたらしい。
運転席だけ半ドア。
1時間ほど、木の枝をあちこちから差し込んでみるものの、らちがあかない。
結局、あきらめてドアを叩くと完全にロック。アウト。
携帯で友達に連絡し、預けてあるスペアキーを持ってきてもらうことに。
しかし、来るまで2時間待ちぼうけ。
そのあと、キャンプに戻り、自分の荷物を慌てて積み込んで
シャワーを浴びて、荷物をしまい、アンカレジまでの3時間半のドライブ。
アンカレジで最後に約束していた人たちに会い、買い物を済ませ、ぐるぐると市内中を走り回って、やっと一息つきました。
そしてあと3時間したら、朝7時の飛行機に乗るために空港に向かいます。
長く書きましたが、アラスカ最後の1日の悪あがきをまとめてみました。
そして、オーロラの写真は撮れてないです。
でも、昨日のはきれいだった。また次のチャンスを待つのみ。
それでは、これから帰ります。
残り一週間
さて、残り一週間となりました。
今日は友達の誕生日の祝いにカレーライスを作りました。
今年のアラスカは「とても天気が悪く」て思わず、括弧をつけて強調したくなるくらいの気分です。
あちこちが洪水で河から水が溢れ、とうとう河への立ち入りが禁止になりました。
今年は水の中をメインにしている僕にとっては、致命的に水のコンディションが一気に9月に悪化しました。
今年の天気の悪さは、雨の多さも有りますが、風も強くて。
天気が悪い、曇る、冷え込まない、黄葉しにくい、天気が悪い、風が強い、あっという間に黄葉の葉が落ちる、というのが今年のアラスカの9月でした。
なので、まさに無力。
もう少し、勝負したかったのは本音ですが、今更どうにもならないでしょう。
一生懸命準備して、いざ行くぞ!と思っても暴風雨。
いくら気持ちを盛り上げても、その都度丁寧に凹ましてくれます。
サケがジリジリと弱っていくなかで焦りながら、暴風雨。
ボディ、ボディ、アッパー。
しこたま腹を叩かれて、アゴが浮いたところにアッパー。
ボディ、アッパー、ボディ、ボディ、ボディ
アッパー。そして、アッパー。さらにアッパー。
さすがに、9月20日を過ぎた頃、強風で魚のかかった釣竿のようにしなる木を眺めながら、一週間の天気予報が全て雨マークになったのを見て、心が折れました。
そして、今日に至ります。
これで残り一週間になりました。
この一週間は、例年どおりアンカレッジの小学校での授業と様々な人に会って、来年の準備をして帰国になります。
今年の撮影は終了です。
あとは無事にトラブルなく帰国できるように慎重に行動したいと思います。
補給
補給のために戻ってきました…
しかし、寒い。
水の中に入るテンションが上がらない。
アラスカも夜がながくなってきました。
とりあえず、今晩と明日で水と食料を補給して、
バッテリーをチャージしてガソリン入れて、
それからシャワー、洗濯。
明日で終わるかな〜
肉たべたいなー。
天気予報が雨マークだらけなのがつらいところ。
鮭の状況は予想通り上がってきましたが、
ちょっとタイミングが遅かった様子。
しかし、個体群のピークは逃した感がありますが、
それでもまだフレッシュな個体が上がってきている感じもあるので、
毎日おつきあいするしかなさそうです。
明日以降の天気予報がRainなので、また水が濁りそう。
そのあともShower続きなので、撮影が上手くいくと良いのですが…
近況 この1ヶ月
さて、ブログを書こうと入力していたら、2度も消えてしまい、
なんだかやる気がだだ滑りです。
この1ヶ月のことを大まかに書きますね〜
長くなると思います。
・飛行機での旅。
この1ヶ月、友人の動物学者に誘われ、鮭の調査キャンプで彼らのキャンプに滞在しながら
撮影していました。
夏の間は当然、アラスカ中の川に鮭が遡上しますが、遠隔地の湖や川に遡上してくる鮭の
調査のために、飛行機で物資を運びこみ数ヶ月にわたってキャンプで調査を続けます。
数カ所をそれぞれ渡り鳥のように移動しましたが、場所によって上がってくる鮭の種類も
違ったり、蚊の多さも異なったり、とそれぞれの性格のまったく場所でした。
あるキャンプではひっきりなしに蚊が襲いかかってくるため、川の中で撮影していると
水面から出ている顔に集中砲火を浴び、あっというまにでこぼこにされました。
ベアキャンプ
今回、滞在したキャンプには季節雇用のスタッフとインターンが生活しています。
通常、クマの生息地では食事と食料の保管にとても気を遣います。
クマの力で壊せないような専用の食料保管容器に保管し、調理食事もキャンプから
離れた場所で行うのが基本とされています。
しかし、今回はキャンプの周りを電気柵で囲み、保管容器は使用するものの、
食事、調理、そして保管もキャンプ地で行いました。
食料の保管については、生鮮品は地面に埋めたクーラーに氷をいれて保管。
その他の調味料などについては基本的にスライドでクマが簡単に開けられない
保管庫で保管し、ゴミは飛行機で食料の補給時に完全に持ち出していました。
そして、当然調査が終われば全ての荷物は運び出し
すごいなと思ったのは、湖で使っていたボートも飛行機にくくりつけて飛んでいきました。
撮影については細かいトラブルはたくさんありますが、
なんだか去年に機材を失ってから、あまり動じなくなってきました。
またか! とは思うけれど、結局どうにかしないと撮影は続けられない。
だいぶタフになったのかも知れません。
今まで撮れなかった環境での撮影もあり、あたらしい自分のイメージが
追いつきません。
もちろん技術的には上手くなったと思います。
しかし、誰も見たことの無い物語にしたい。
その気持ちが強く、良い写真が撮れた!と吠える瞬間がなく、
友人達には驚かれますが、自分としてはまだまだフラストレーションのたまる時間です。
水中での撮影にも慣れてきました。
そんな中で自分を驚かせたい。
感性なのか知識なのか…まだまだたどる道程ははっきりとしません。
・車のトラブル。
4週間ほど旅をしてきましたが、その間に愛車フリック号の修理をしました。
1993年 ニッサンのバンですが、そろそろ20万マイルに届きそうです。
壊れる前にと修理に出したのですが、いざ調べてみるとあちこちガタが来ていて
いろいろ考えて、飛行機旅から戻ったらすぐに他の場所に移動できるように
修理に出しておいたのですが、思ったより時間がかかり、この10日ほど町で
ぷらぷらとしていました。
細かいストーリーはありますが、
友達のスモークフィッシュで見事に食中毒にあたったり、
はじめてサーキットでカーレースをみたりとなかなか町をぶらつくのも悪くないようです。
さて、帰国まで1ヶ月をきりました。
黄葉ともう一つのベニザケの個体群の産卵が残っています。
車の修理も無事終わったので、かなり寒くはなってきましたが、
撮影に戻ろうと思います。
今日はアラスカから引っ越す友達に会って、
明日は北極圏での撮影を終えて、帰国する友人に会いに行きます。