前回、エントリを書き途中でタイムアップになってしまい、
その後、追加で書こうと思ってタイトルに(1)なんてつけたら、
そのままになってしまった。
あの川旅のその後は、3日目で大雨に降られてしまい、
4時間近く雨の中で、カヌーを漕ぐ羽目になってしまった。
「朝食を濡れながらつくる奥様」
「ピックアップ時の写真。雨でもはしゃいでいるワタクシ、雨でちょっと冷えてしまった奥様」
旅してきた川は沢山のハンターが入っているエリアだという事は
前に書いたけれど、このエリアはウィルダネスと呼ばれる
施設設備は何もなく、すべての装備を自分で持ち込んで自分の力で
野外で生活しなければならないエリアだ。
アラスカの自然の中に自分だけの力で滞在することになる
(といっても、アラスカはほとんど町から離れて自然の中に入ってしまうと
これにあてはまる。)
そんな中でもやはり身近に人の存在を感じる事がある。
それはキャンプ地に入った時に思う。
原野といえどもカヌーの旅の中ではテントをたてやすい場所に
同じようにみな泊まっていく。
そんな場所は獲物が現れるまで何日も同じ場所で待つ
ハンターにも使いやすくて
なかには手の込んだ見張り台を立ててあったりして
びっくりしたりする。
(写真にあるのはムースの角と頭骨で作ったムースを呼ぶための道具)
キャンプ地に入った時にいつも共通で目につくのは
何もない中で、どこでも必ずファイアーピットには次の人のために
火がおこしやすいように薪が用意してある
原野では何かあってもまず、何より焚き火で暖がとれるのが一番だ。
体も温まるし、料理も出来る。
人の姿の見えない原野で誰かが次の人の為に
薪をあつめてからキャンプを後にする。
そんな人の思いのつながりが
人の見えない原野で同じファイヤーピットをつかうことで
つながっている。