帰港(その1)

無事帰って参りました。

旅の様子をちょっとお話しします

ボートピープルのカヌーです。
ドライスーツに三脚。
カメラにハウジングとムキにならないでのんびり川旅を楽しむといった割には
大荷物です。

いざ、出向出航!!
途中、ビーバーの巣を見つけました。

こちらでは「ビーバーロッジ」と呼ばれています。
日本でもダムを造る事がよく知られていますが、彼らのこの習性のおかげで
こちらのカヌーイストからはとても嫌われています。
彼らが大量の木を流してダムを造り、川をせき止めてしまう
おかげで川を下っていると突然、ダムが出現し、
スタックしたり、あるいはカヌーを引きずり上げて
ダムを乗り越えなければならなかったりと
とても不評です。

水草と川面の美しい川。
このエリアはナショナル レフュージという
ハンティングの許可されたエリアで、ハンティングシーズンの今は
ムースの多いこのエリアには沢山のハンターが
必死になってムースを探しています。

でも、今年は気温が全体的に低く、ムースにとっては暑さをしのぐために
水場に出てこなくても、すずしくすごせるようで、
水場に出てきたところを狙いたいハンターの思惑がなかなか
当てはまらず、今年はハンターにとっては
苦戦の年のようです。写真のハンターも「まだだー」なんて
言いながら通り過ぎていきました。

ハンティングとは関係ないけれど、やはりなんだかんだと言いながら、
ぼくもフィルムにムースの姿を収めたい。
前からいろいろとこまめに地形の情報や、以前ムースを目撃した場所など
事細かに奥様が地図に記録してくれているので、
そこからこれから起こるであろう、遭遇に胸が高鳴ります。

一番聞かれるのが食事の事。
川から上陸して、簡単な手間で非常においしいという
すばらしい食事をとります。
ちなみにベアカントリーなので、面倒くささと安全性の中間点をとって
臭いが漏れないようにバックに詰め、キャンプ地の離れた対岸に
食料は置いて寝ます。
下の写真は朝、食料をとりに行く様子。

投稿者: WildHarmony

1978年 東京都生まれ 東洋工学専門学校(現 東京環境工科専門学校)にて、フィールドワークの基礎を学ぶ。 北海道・知床、自然トピアしれとこ管理財団(現 知床財団)に通年で2年間ガイドとして勤務。 様々な経験を積み、クマのいるフィールドで行動する技術を学ぶ。 知床のフィールドで、写真で生き物を撮す事の愉しさを知り、 自分を通して自然を写真で表現することの奥深さに触れる。 北の自然へのあこがれに従って、その後アラスカへ渡る。 アラスカの広大な土地を巡る鮭の旅に触れ、 巨大ないのちのサイクルに自分のテーマ「鮭」を見出す。 Kentaro Yasui Born in Tokyo in 1978. Learned the basic skill of fieldwork from Toyo-Kogaku special school. After graduating I worked for Shiretoko foundation in Hokkaido. and guided in Shiretoko National park for many people in two years. Because of my admiration for nature of the north, I went to Alaska to photograph its beauty and wildlife. I mentioned of expressing nature with a photograph through oneself. Currently resident in Japan.

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