アンカレジ

昨日、今日とアラスカの大都会、アンカレジに戻ってきました。
前のエントリに書いていた今年のデナリの撮影はやめにする事にしました。
やはり、遠い。
それが主な理由です。
僕らのいたキーナイ半島からだと、デナリ国立公園の一番奥にある
キャンプグラウンド「ワンダーレイク」までは片道ほぼ3日かかります。
そうすると最短で帰ってきても1週間の日程をデナリで費やしてしまう事になり、
滞在して撮影出来る効果を考えた場合、とても移動にかけた時間ほどの
成果は得られないということで、やめにしました。
古来言うように、「二兎を追う者は一兎をも得ず」
今年は文字通り、ムースの事は少し置いておいてということになります。

しかし、そうなるとムースの撮影用にもってきたフィルムが余ってしまう。
どうやら、今回はサーモン用に用意していたデジタルが大活躍の年に
なりそうです。今だにフィルムで撮影していたぼくにとっては
デジタルの洗礼を浴びた年です。
だいぶ使い込む事で撮影の時でのデジタルの利便性が判ってきました。
あまり書くと長くなってしまうので、ひとつだけ。
それは「レスポンスの早さ」です。
何より、その場ですぐ確認出来る。一番言われていることかもしれませんが、
現場で自分でイメージして、画を切り取りすぐに確認する。
そうすると、そのイメージから更に次の画をひらめいてというように
現場でのステップを更に一つ進める事が出来ます。
同じ写真を二度取り直す事は出来ないけれど、
さらにもう一つのイメージを湧かして先に進む。
ぼくはこの点が一番自分にとってのメリットでした。
デメリットをいうと、ズバリ「充電」です。
リチウム電池の充電のため、車にはDC-ACインバーターは必須です。
これは結構大きなデメリットです。
さて、細かい話は脇において、
物資の補給も済んだので、また南下してサケの撮影に戻ります。

「霧の町 スワード」
くたびれてもいますが、
いっちょキノコでもたべてここは元気をだして。

でかいキノコ。スーパーマ○オ?
そうそう。先日やっと初ステーキを食べました。
アメリカはやはりビーフが安い!!
キャンプで上手くフライパンに焼いてくれました。

名シェフヨメはここになんと「赤だしみそ汁」をもってきました。
素晴らしい!コンビネーション。
やはり日本人は外国に来るとみそ汁が恋しくなるといいますが、
もうワンステップアドバンスで、赤だしは最高です。
ビーフと良く合う。

投稿者: WildHarmony

1978年 東京都生まれ 東洋工学専門学校(現 東京環境工科専門学校)にて、フィールドワークの基礎を学ぶ。 北海道・知床、自然トピアしれとこ管理財団(現 知床財団)に通年で2年間ガイドとして勤務。 様々な経験を積み、クマのいるフィールドで行動する技術を学ぶ。 知床のフィールドで、写真で生き物を撮す事の愉しさを知り、 自分を通して自然を写真で表現することの奥深さに触れる。 北の自然へのあこがれに従って、その後アラスカへ渡る。 アラスカの広大な土地を巡る鮭の旅に触れ、 巨大ないのちのサイクルに自分のテーマ「鮭」を見出す。 Kentaro Yasui Born in Tokyo in 1978. Learned the basic skill of fieldwork from Toyo-Kogaku special school. After graduating I worked for Shiretoko foundation in Hokkaido. and guided in Shiretoko National park for many people in two years. Because of my admiration for nature of the north, I went to Alaska to photograph its beauty and wildlife. I mentioned of expressing nature with a photograph through oneself. Currently resident in Japan.

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