意外とネットにアクセスできます。

ばたばたと毎日移動してばかりいるけれど、
やはりアラスカの秋は近いようで、今日からガンハンティングが始まり、
そして車から眺める木々の緑が黄色に近づくため少し明るくなった気がします。
なんだかんだと、意外とネットにアクセス出来る便利なアメリカ社会。
今日も朝ゆっくりお休みな奥様を起こすわけにもいかないので、
こっそりキャンプ場の中でパソコンを立ち上げてみると
Wifiでネットに接続出来るではありませんか。
便利になったもんです。
今はSewardという町に移動してきました。
外洋への港町なのだけれど、とても小さな町で、
いまいち暗い雰囲気が漂っているので、実はあまり来る事もなかったのです。
来た理由はこの町の少し北に行ったところで、
Salmonが撮影出来るポイントがあるからです。
この町は自分が初めてアラスカに来た時に
車を借りてアンカレジを飛び出してから、やって来た一つ目の町なので
なんとなくその時の自分の気持ちを、今同じ景色を
見る事でそこかしこに思い出します。
こうしている間にも今回の滞在の時間は消化していっているわけで、
確実に死へと進んでいるサケたちの様子を見ていると
2度と取り返せない彼らの今を記録する事を思い、
「この場所で撮影している事が、はたして今の正解なのだろうか?
他の何か方法があるのではないか?」
とわかっているのに自問してしまいます。
正解はありません。
初めてアラスカに来てから、ずっと自然をみながら
こうやってやって来ました。
「他の事を考えるより、今、目の前にある物語を」
今日も潜ってきます

投稿者: WildHarmony

1978年 東京都生まれ 東洋工学専門学校(現 東京環境工科専門学校)にて、フィールドワークの基礎を学ぶ。 北海道・知床、自然トピアしれとこ管理財団(現 知床財団)に通年で2年間ガイドとして勤務。 様々な経験を積み、クマのいるフィールドで行動する技術を学ぶ。 知床のフィールドで、写真で生き物を撮す事の愉しさを知り、 自分を通して自然を写真で表現することの奥深さに触れる。 北の自然へのあこがれに従って、その後アラスカへ渡る。 アラスカの広大な土地を巡る鮭の旅に触れ、 巨大ないのちのサイクルに自分のテーマ「鮭」を見出す。 Kentaro Yasui Born in Tokyo in 1978. Learned the basic skill of fieldwork from Toyo-Kogaku special school. After graduating I worked for Shiretoko foundation in Hokkaido. and guided in Shiretoko National park for many people in two years. Because of my admiration for nature of the north, I went to Alaska to photograph its beauty and wildlife. I mentioned of expressing nature with a photograph through oneself. Currently resident in Japan.

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