格差、格差というけれど、

最近、格差という言葉をよく聞く。
そんな言葉あったなあ、と思っていたら
いつの間にかみんな使うようになり、あっという間に浸透して
国会の焦点になるほど使われているようだ。
何かに追われるように皆この言葉におびえているけれど、
いったい何に差が付くのだろう?
ふと仕事先で見上げた満月にそんな事を思った。
なぜなら、
アラスカで満月の月光にじっと照らされたデナリの撮影中に
見上げた月の美しさと何も変わらなかったからだ。
そして、同じ月の美しさに感動している自分がいた。
必死に何かを探して生きているたくさんの人々の上を
あのときと同じ月が浮かんでいた。
この月の下で今日もたくさんの人が暮らしている。
この世界でちょっとした差が付いたところで
一体なんだというのだろう。

投稿者: WildHarmony

1978年 東京都生まれ 東洋工学専門学校(現 東京環境工科専門学校)にて、フィールドワークの基礎を学ぶ。 北海道・知床、自然トピアしれとこ管理財団(現 知床財団)に通年で2年間ガイドとして勤務。 様々な経験を積み、クマのいるフィールドで行動する技術を学ぶ。 知床のフィールドで、写真で生き物を撮す事の愉しさを知り、 自分を通して自然を写真で表現することの奥深さに触れる。 北の自然へのあこがれに従って、その後アラスカへ渡る。 アラスカの広大な土地を巡る鮭の旅に触れ、 巨大ないのちのサイクルに自分のテーマ「鮭」を見出す。 Kentaro Yasui Born in Tokyo in 1978. Learned the basic skill of fieldwork from Toyo-Kogaku special school. After graduating I worked for Shiretoko foundation in Hokkaido. and guided in Shiretoko National park for many people in two years. Because of my admiration for nature of the north, I went to Alaska to photograph its beauty and wildlife. I mentioned of expressing nature with a photograph through oneself. Currently resident in Japan.

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