何かを祝うという事


友人宅に滞在していると、
色んな文化があるんだなと感心する事がある。
今日、友達の息子に子供が生まれたからと、
お祝いを買ってきた友人。
買い物袋を見てみると、ちょっと趣味がいいとは言いづらい変な柄のベビー服と一緒に豚の貯金箱。
様子を遠くから見ていると、ガラスのボウルに貯めていたコインをひっくり返して、シルバーコインだけ次々と貯金箱に放り込んでいく。
テレビを見ていた自分の娘も呼びつけ二人でいろいろ喋りながら、次々とコインを入れていく。
なんと無く見ていてピンときたので、仲間にいれさせて貰ってコインを一緒に入れた。

コインのたくさん詰まったブタの貯金箱を新生児誕生のお祝いにあげる。
その子供の成長と富に恵まれることを祈って。きちんと、コインをシルバーのコインと銅のコインを選り分けながら。
最後にドルの紙幣を幾つか入れておしまい。
せっかくだからと、両替したばかりで新札のままの紙幣を何枚か入れました。
僕がわざわざ新札取り出してきたのを見た友人は、
「昔は二ドル札の新札でオフクロが誕生日とかにお小遣いくれたなー」
と懐かしそうに呟いていました。
なんとなく、そのつぶやきを聞きながら、昔祖母に貰ったお年玉のことを思い出していました。
人と人をつなぐ何か。祝うという事の本質、祈りは文化が異なれど同じものを持って人の間を行き来している。
そして、世代として友人と僕らの世代が失いつつあるものがある事を感じた夜でもありました。

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