なかなかうまく進まない今年の撮影。
また何か書くというのは、トラブルです。
昔見たドラマで、「ねえさん、事件です」って始まるホテルマンの
ドラマがあったけれど、なかなか事件続きな撮影。
今度のトラブルはまたしても「ドライスーツ」です。
ええ、前回直したはずですよね
左腕が漏れてきました。どうやら今回は背中のジッパーのあたりが怪しい。
調べてみると、接着剤の劣化でぼろぼろでした。
ジッパーと本体の接合部分がかなり怪しくなっていました。
と、言うよりほぼ、外れかけている部分もあり、
壊れるまで秒読みの段階。
調べているうちに前回交換修理したはずの首の部分も
すでに幾つか剥がれはじめているので、
クレームを兼ねて前の修理した店に戻り、自分で接着剤を買って
直すことにしました。
どうして、自分で修理しようと思ったかというと、
実はこのお店。
「結構、ぼったくる」んです。
前回、修理したときもかなりぼられました。
さすがに一緒にいった友達も、
「あれで、この金額はないな、いいの?」と聞かれましたが、
撮影の時間を優先してあきらめて払いました。
難しいからできるかわからないから、預かって電話するよと言われてから
連絡があったのは1時間後です。難しいんじゃないんかーい!
そして、見事に雑な仕事です。
今日は午前中に雨でスタックしていて、午後から撮影を始め、
夕方から1時間かけてアンカレジに戻りました。
着いたのは午後6時半。
店の前に駐車し、電気が薄暗いが中に人が居るので
手を振ると、何かドアの方を指さす。
ドアに手をかけると、ロックされていて
店内を見るとまた強い感じで指さします。
張り紙に気がつくと、
「23日からお店の開店時間に変更があります。
6時までの営業となります。ご不便をおかけしますが、よろしくお願いします。」
と書いてあります。
・・・・・・・
今日からじゃん。
いやいや、いいじゃん
居るんだし。
と、思ってドアをガチャガチャ。
またしても、紙を指さして・・・ノー
・・・・・・・・・・・・・・・・。
いい加減な仕事をして、ぼったくられた上に
わざわざ戻ってきて、今日から開店時間かえました
居るけどごめんなさい、ご不便おかけしますね、
接着剤一個のためにまた明日来てちょうだいね。
修理できなかった言い訳はそのときにしますよ。
ってことですか?
さすがにブチ切れそうになり、ドアを蹴っ飛ばそうかと思いましたが、
小さな女の子が目に入り、踏みとどまりました。
アメリカンクオリティー・・・・。
もう、ここには2度とこない。
仕方がないので、接着剤だけ探しに別の心当たりの店へ。
そこで事情を説明すると、じゃあそのドライスーツ持ってきてよと。
見せると、「うわー、こりゃひどいね。これで金とるの?しかも、その金額?」
と見事に前の店で受け取ったときに思ったことをはっきり言ってくれました。
しかし、そこからは
「これは直し方にコツがあるんだよ、まずは・・・・・」
という感じに懇切丁寧に教えてくれました。
接着剤を混ぜるのに使うといい、と言って小皿まで店の裏から持ってきてくれました。
「もし、上手くいかなかったら、持ってきたら直してあげるよ、同じ素材のゴムボート直してるから」
とまで言ってくれました。
アメリカって不思議な国です。
そして、アラスカも不思議な場所です。
嫌な人もいっぱいいるし、いい人もいっぱいいる。
どっちかに会うと、逆の人がやってくる。
不思議な順番です。
どっちの天秤にも傾かない。