物資の補給とドライスーツの修理の為に
アンカレジに戻ってきました。
まずは近況。
・車を買いました。
ついに一番の予算のネックになっていた車を買いました。
1993年ニッサン QUEST というバンです。
17万マイルを走ったなかなかの走行距離をもつ車ですが、
エンジンの状態も良く、なかなか快調です。
今のところ特に目立った故障もなく、どうやら当たりのようです。
これで、雨に降られてもテントを片づける手間から解放され、
夜遅くに移動しても、適当に停めて眠る事が出来ます。
何か愛称をつけたいけれど、ひとまずはこの全オーナーのTEXASの
ライセンスプレートからALASKAにつけかえてやりたいと思います。
・撮影開始
前の日記でも書いたように、南下して
いつもの撮影ポイントをチェックしましたが
今年は特に魚の数が少ない年のようです。
また、今年から水中の撮影にチャレンジすることにしたので、
いままで撮影していた場所が水中で必要な条件を満たしていない事が
多く、そのためまた情報の集め直しになってしまい、手間取ってしまった。
毎年撮影の条件が違う事に苦心しているけれど、
これで、次の2週間の撮影するポイントは決まりました。
あとは、流れていく時間に身を委ね、サケたちの産卵をフォローして
「作品」を作り出したいと思います。
じっと冷たい川に身を浸して、サケたちの行動を観察しているのは
体力的に厳しく、初めてのカメラを扱う技術的に難しいけれども
毎日何かの新しい発見があって、それに対しての
一つ一つの工夫が何かの気づきの元になっています。
とりあえず、中古で買ったドライスーツの手首の部分が
ゴムの劣化によって浸水し始め、何とか騙し騙し使ってきたけれど、
どうにもならなくなってきたので、今回アンカレジに修理するために戻ってきました。
修理完了は明日の昼。
それまでは、久しぶりの都会を満喫していこうと思います。
帰るとサケたちが冷たい川で待っています。
その川の冷たさは苦行のよう。
そして、見つめる彼らは生と死の営み。
まるで何かの修行のような毎日です。