ワークショップ

今日は仕事を終えてから
恵比寿の写真美術館でモノクロのプリントのワークショップに
参加してきました。
完全な初心者を対象にしたワークショップで
参加者もいろんな人(おじさんから若い女の子までいろいろ)
がいて自分で撮影したネガから1コマ選んで紙に焼きました。
実は・・・・
今日初めてモノクロのプリントをやりました!!
さんざんこだわっているような事を書いておきながら・・・
じ・つ・は・・・・
今まで、カラーネガを機械で焼くレーザープリントや
ポジでのリバーサルプリントはだいぶ、経験を積んできたので
判るようになっていたのですが、
機械を使わず、自分で引き延ばし機を使って
現像液を用意して行う「手焼き」は今日初めてでした。
うーーん
面白い!!暗室の作業は手応えがある!!
何より人に伝えず自分で好きなように作品作りができるという
このプロセスが面白い。
ぼくは普段、ポジと呼ばれるカラースライドを使って
撮影している。
これは、現像が終わった段階で作品としては完成する。
ネガなどと違う事は、ネガの場合反転させてプリントするため、
実際のネガからプリントにする時の解釈の違いによって
まったく異なった作品になるのだけれど、
ポジの場合は現像が仕上がった段階で、オリジナルとしては完成する。
もちろん、プリントにする場合はネガと同じように解釈によって
変わってくるが、ぼくの感覚としてポジの場合は現像が上がった段階で
はっきりと作品の完成があるような感じている。
しかし、これがネガ・ポジともにカラーのプリントを作るということは、
薬品の温度管理がとても難しい。
なので、ほとんどの場合は機械の制御下で温度を管理して、
カラープリントを作り出している。
ぼくは今まで、自分の作品をプリントで作る場合は
ほとんどの場合、第三者に自分の作品の意図を伝えて
作ってもらう事が多かった。
言葉にしても伝わらない感覚が、どうしてもある。
今日モノクロのプリントを自分で作ってみて、
何より自分が作品作りに関われる工程がさらに広がっていくのが
とてもみずみずしい感覚だった。
今日自分で作ったプリントは、作る過程でひらめいたイメージで方法を変え、
最初に自分が作品にイメージしていたものとは全く違う物になった。
この事が今日の一番の自分の成果だった。
暗室の自分の手の中で像を結んでいく印画紙に感動を覚えた。
写真はおもしろい!!
まだまだ勉強する事がいっぱいあるなあ。
また、一つ写真の面白い面を知ってしまった。
今年のアラスカにも持っていこうかな?モノクロフィルム。
でも、撮る事は全く別物なんだよね。カラーとモノクロは。
少しでもモノにしていろいろやってみたいな。
ただし、一番の問題はわたくしがそんなに器用に立ち回れない事なんだよね。
うーん。こまった。

投稿者: WildHarmony

1978年 東京都生まれ 東洋工学専門学校(現 東京環境工科専門学校)にて、フィールドワークの基礎を学ぶ。 北海道・知床、自然トピアしれとこ管理財団(現 知床財団)に通年で2年間ガイドとして勤務。 様々な経験を積み、クマのいるフィールドで行動する技術を学ぶ。 知床のフィールドで、写真で生き物を撮す事の愉しさを知り、 自分を通して自然を写真で表現することの奥深さに触れる。 北の自然へのあこがれに従って、その後アラスカへ渡る。 アラスカの広大な土地を巡る鮭の旅に触れ、 巨大ないのちのサイクルに自分のテーマ「鮭」を見出す。 Kentaro Yasui Born in Tokyo in 1978. Learned the basic skill of fieldwork from Toyo-Kogaku special school. After graduating I worked for Shiretoko foundation in Hokkaido. and guided in Shiretoko National park for many people in two years. Because of my admiration for nature of the north, I went to Alaska to photograph its beauty and wildlife. I mentioned of expressing nature with a photograph through oneself. Currently resident in Japan.

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