みらいのために

今はサーモンの旅のストーリーを作品として、撮り続けている。
いずれこの野生動物の旅を本にまとめるような形で
一つの物語として人に伝える形にしたいと思っている。
それにはもっとたくさんの写真が必要になり、
その作品達を生むためにはさらにたくさんの経験が必要になり、
その経験は膨大なフィールドでの過ごす時間から紡ぎ出される。
いったいどれくらいの時間が、これから必要になるのか見当も付かない。
目指す頂は遙か遠く未だその形すら見えないのが今の現状だ。
それでも今回の撮影で強く体感したのが、
「この道をたどってたどり着く場所はどんなところなのか見当もつかないが、
今この歩いている場所がやがてどこかに辿り着く。ここはつながっている」
そう自分で強く意識した事だ。
人に伝える上で自分の個展という舞台を数年後に開きたい。
そこで、自分の表現をぶつけてみたい。
自分に出来る限りの方法で表現したい。
今回、サーモンを撮影したアラスカの湖からサーモンの骨を持ち帰ってきた。
アラスカの川を遡り、湖を旅してやがて命を燃やし尽くして死んだ彼らの骨を
自分の個展の会場に置きたい。
そこからリアルにふれる何かを伝えられたら・・・・
写真という表現にこだわっているのであれば、
一切そういった物は置くべきではないという意見もあるのかも知れない。
この自分の撮り上げた物語がアラスカの大地で実際に存在する。
一つの物語が自然の中に存在する証として、あえてリアルに触れてもらいたい
今回は天気が悪かったけれども、過酸化水素で処理した後、
アクリルスプレーでコーティング。

個展はまだ先だけど。

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