近況 この1ヶ月

さて、ブログを書こうと入力していたら、2度も消えてしまい、
なんだかやる気がだだ滑りです。
この1ヶ月のことを大まかに書きますね〜
長くなると思います。

・飛行機での旅。
この1ヶ月、友人の動物学者に誘われ、鮭の調査キャンプで彼らのキャンプに滞在しながら
撮影していました。
夏の間は当然、アラスカ中の川に鮭が遡上しますが、遠隔地の湖や川に遡上してくる鮭の
調査のために、飛行機で物資を運びこみ数ヶ月にわたってキャンプで調査を続けます。

数カ所をそれぞれ渡り鳥のように移動しましたが、場所によって上がってくる鮭の種類も
違ったり、蚊の多さも異なったり、とそれぞれの性格のまったく場所でした。
あるキャンプではひっきりなしに蚊が襲いかかってくるため、川の中で撮影していると
水面から出ている顔に集中砲火を浴び、あっというまにでこぼこにされました。
ベアキャンプ
今回、滞在したキャンプには季節雇用のスタッフとインターンが生活しています。
通常、クマの生息地では食事と食料の保管にとても気を遣います。
クマの力で壊せないような専用の食料保管容器に保管し、調理食事もキャンプから
離れた場所で行うのが基本とされています。

しかし、今回はキャンプの周りを電気柵で囲み、保管容器は使用するものの、
食事、調理、そして保管もキャンプ地で行いました。

食料の保管については、生鮮品は地面に埋めたクーラーに氷をいれて保管。
その他の調味料などについては基本的にスライドでクマが簡単に開けられない
保管庫で保管し、ゴミは飛行機で食料の補給時に完全に持ち出していました。
そして、当然調査が終われば全ての荷物は運び出し
すごいなと思ったのは、湖で使っていたボートも飛行機にくくりつけて飛んでいきました。
撮影については細かいトラブルはたくさんありますが、
なんだか去年に機材を失ってから、あまり動じなくなってきました。
またか! とは思うけれど、結局どうにかしないと撮影は続けられない。
だいぶタフになったのかも知れません。
今まで撮れなかった環境での撮影もあり、あたらしい自分のイメージが
追いつきません。
もちろん技術的には上手くなったと思います。
しかし、誰も見たことの無い物語にしたい。
その気持ちが強く、良い写真が撮れた!と吠える瞬間がなく、
友人達には驚かれますが、自分としてはまだまだフラストレーションのたまる時間です。
水中での撮影にも慣れてきました。
そんな中で自分を驚かせたい。

感性なのか知識なのか…まだまだたどる道程ははっきりとしません。
・車のトラブル。
4週間ほど旅をしてきましたが、その間に愛車フリック号の修理をしました。
1993年 ニッサンのバンですが、そろそろ20万マイルに届きそうです。
壊れる前にと修理に出したのですが、いざ調べてみるとあちこちガタが来ていて
いろいろ考えて、飛行機旅から戻ったらすぐに他の場所に移動できるように
修理に出しておいたのですが、思ったより時間がかかり、この10日ほど町で
ぷらぷらとしていました。
細かいストーリーはありますが、
友達のスモークフィッシュで見事に食中毒にあたったり、
はじめてサーキットでカーレースをみたりとなかなか町をぶらつくのも悪くないようです。

さて、帰国まで1ヶ月をきりました。
黄葉ともう一つのベニザケの個体群の産卵が残っています。
車の修理も無事終わったので、かなり寒くはなってきましたが、
撮影に戻ろうと思います。
今日はアラスカから引っ越す友達に会って、
明日は北極圏での撮影を終えて、帰国する友人に会いに行きます。

投稿者: WildHarmony

1978年 東京都生まれ 東洋工学専門学校(現 東京環境工科専門学校)にて、フィールドワークの基礎を学ぶ。 北海道・知床、自然トピアしれとこ管理財団(現 知床財団)に通年で2年間ガイドとして勤務。 様々な経験を積み、クマのいるフィールドで行動する技術を学ぶ。 知床のフィールドで、写真で生き物を撮す事の愉しさを知り、 自分を通して自然を写真で表現することの奥深さに触れる。 北の自然へのあこがれに従って、その後アラスカへ渡る。 アラスカの広大な土地を巡る鮭の旅に触れ、 巨大ないのちのサイクルに自分のテーマ「鮭」を見出す。 Kentaro Yasui Born in Tokyo in 1978. Learned the basic skill of fieldwork from Toyo-Kogaku special school. After graduating I worked for Shiretoko foundation in Hokkaido. and guided in Shiretoko National park for many people in two years. Because of my admiration for nature of the north, I went to Alaska to photograph its beauty and wildlife. I mentioned of expressing nature with a photograph through oneself. Currently resident in Japan.

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