補給


補給のために戻ってきました…
しかし、寒い。
水の中に入るテンションが上がらない。
アラスカも夜がながくなってきました。
とりあえず、今晩と明日で水と食料を補給して、
バッテリーをチャージしてガソリン入れて、
それからシャワー、洗濯。
明日で終わるかな〜
肉たべたいなー。
天気予報が雨マークだらけなのがつらいところ。

鮭の状況は予想通り上がってきましたが、
ちょっとタイミングが遅かった様子。
しかし、個体群のピークは逃した感がありますが、
それでもまだフレッシュな個体が上がってきている感じもあるので、
毎日おつきあいするしかなさそうです。
明日以降の天気予報がRainなので、また水が濁りそう。
そのあともShower続きなので、撮影が上手くいくと良いのですが…

近況 この1ヶ月

さて、ブログを書こうと入力していたら、2度も消えてしまい、
なんだかやる気がだだ滑りです。
この1ヶ月のことを大まかに書きますね〜
長くなると思います。

・飛行機での旅。
この1ヶ月、友人の動物学者に誘われ、鮭の調査キャンプで彼らのキャンプに滞在しながら
撮影していました。
夏の間は当然、アラスカ中の川に鮭が遡上しますが、遠隔地の湖や川に遡上してくる鮭の
調査のために、飛行機で物資を運びこみ数ヶ月にわたってキャンプで調査を続けます。

数カ所をそれぞれ渡り鳥のように移動しましたが、場所によって上がってくる鮭の種類も
違ったり、蚊の多さも異なったり、とそれぞれの性格のまったく場所でした。
あるキャンプではひっきりなしに蚊が襲いかかってくるため、川の中で撮影していると
水面から出ている顔に集中砲火を浴び、あっというまにでこぼこにされました。
ベアキャンプ
今回、滞在したキャンプには季節雇用のスタッフとインターンが生活しています。
通常、クマの生息地では食事と食料の保管にとても気を遣います。
クマの力で壊せないような専用の食料保管容器に保管し、調理食事もキャンプから
離れた場所で行うのが基本とされています。

しかし、今回はキャンプの周りを電気柵で囲み、保管容器は使用するものの、
食事、調理、そして保管もキャンプ地で行いました。

食料の保管については、生鮮品は地面に埋めたクーラーに氷をいれて保管。
その他の調味料などについては基本的にスライドでクマが簡単に開けられない
保管庫で保管し、ゴミは飛行機で食料の補給時に完全に持ち出していました。
そして、当然調査が終われば全ての荷物は運び出し
すごいなと思ったのは、湖で使っていたボートも飛行機にくくりつけて飛んでいきました。
撮影については細かいトラブルはたくさんありますが、
なんだか去年に機材を失ってから、あまり動じなくなってきました。
またか! とは思うけれど、結局どうにかしないと撮影は続けられない。
だいぶタフになったのかも知れません。
今まで撮れなかった環境での撮影もあり、あたらしい自分のイメージが
追いつきません。
もちろん技術的には上手くなったと思います。
しかし、誰も見たことの無い物語にしたい。
その気持ちが強く、良い写真が撮れた!と吠える瞬間がなく、
友人達には驚かれますが、自分としてはまだまだフラストレーションのたまる時間です。
水中での撮影にも慣れてきました。
そんな中で自分を驚かせたい。

感性なのか知識なのか…まだまだたどる道程ははっきりとしません。
・車のトラブル。
4週間ほど旅をしてきましたが、その間に愛車フリック号の修理をしました。
1993年 ニッサンのバンですが、そろそろ20万マイルに届きそうです。
壊れる前にと修理に出したのですが、いざ調べてみるとあちこちガタが来ていて
いろいろ考えて、飛行機旅から戻ったらすぐに他の場所に移動できるように
修理に出しておいたのですが、思ったより時間がかかり、この10日ほど町で
ぷらぷらとしていました。
細かいストーリーはありますが、
友達のスモークフィッシュで見事に食中毒にあたったり、
はじめてサーキットでカーレースをみたりとなかなか町をぶらつくのも悪くないようです。

さて、帰国まで1ヶ月をきりました。
黄葉ともう一つのベニザケの個体群の産卵が残っています。
車の修理も無事終わったので、かなり寒くはなってきましたが、
撮影に戻ろうと思います。
今日はアラスカから引っ越す友達に会って、
明日は北極圏での撮影を終えて、帰国する友人に会いに行きます。

ハーベスト

あまり天気の良くない今年のアラスカ。
まだサケの姿も見かけないので身体がなまらないように、トレイルを歩き回っていました。
しかし、それでも写真が撮れないストレスは溜まっていくもの。
独り言を山の中でつぶやく訳にもいかないし。
楽しみの食事もいつもと変わらないもの。
車の天井を叩く雨の音で目を覚ますと、目の前に広がる木々の葉が強風でひっくり返り白い裏地を晒してた。
「今日は……どうすっかなー」と思ったけど、
気になっていた潮見表を取り出して潮位を調べると、ギリギリ車を飛ばせばまだ干潮に間に合う時間。
悪天候にイライラしながら、こじつけでシャッターを切るよりも、
すっかり忘れて頭を切り替える事も必要。
一人でいる事での決断の気楽さもあるけれど、また一人でいる事での決断の迷いもある。
両方が頭の中でグルグルと暴れている。
この決断で今日を無駄にするんじゃないだろうか?
しかし、こういう時に出来る事は一つしかない。
それは考えるのを辞める事。
結局5分も迷わず、クルマを飛ばして、シャベルとバケツを借り、
フィッシングライセンスを買って見事に到着。

Harvest
ハーベスト。収穫。
自然の恵みを享受すること。
Clam digging
簡単に言うと貝掘り。
干潮の浜辺を歩き回って、貝の呼吸口を探してシャベルで掘り進む。

今日のターゲットはこの「Razor Clam」
上のノズルで呼吸し、下から足が出て、振動を感じると一気に下に砂の中を潜って行く。
つまり、掘り始めると同時に貝が潜るのが早いか、掘り当てるのが早いか競争になるわけです。

しかし、こちらも経験者。
彼らには無い、経験と知恵を武器に一気に掘ります。

一人もくもくと掘り続けていたので、
途中の写真はありませんが、見事に2時間で58個をGET。

一人一日で60個までのリミットなので、まあまあのスコア。
実はこの貝は味も良し、掘るのも楽しいですが、
食べられるように殻を取り、砂を洗い流して綺麗身を切り分けるのにとても時間がかかります。
くたびれたので、特に詳しくは書かないですが、熱湯につけて殻を取り、その後水で一つ一つ砂を洗い流してから丁寧に切り分けてワタをとる。

ま、簡単に言うと、
コレがこうしてああなってから、
こうなって、それから

こうなったらお終いです。
簡単に言うと、4時間。
掘るのより大変です。
まあ、そのおかげでこんなご褒美もありますが…

バターガーリッククラムパスタ
やっぱり鮮度が命です。

曇天アラスカ


無事つきました。
今年のアラスカの様子は雨量が多く、川の水量が豊富ですが、まだサーモンは上がって来ていない様子。

とりあえず数日は準備と情報収集。
朝から釣りの話で電話が鳴り止まない友達を見ているとアラスカにいるんだなと実感。

2012 今年の旅の始まり

さて、今年の旅はどんな事が待ち受けているのか?

七度目のアラスカの旅が始まります。
今年はシアトル経由。
国内線への乗り継ぎがとっても面倒くさい空港です
ひとまずは、最後の日本のほうじ茶も飲んだし!
無事、大きなトラブルも無く、飛行機に乗り遅れることも無くゆったりと搭乗できそうです。

ここまできたら遅れようもないでしょう
それでは、行ってきます!
そうそう、今年は一つサプライズネタを仕込みました。
アラスカの友達にネタバラシしたあと公開します

夏っ子

さて、放置草ぼーぼーという感じですが、
もうすぐ夏が来ますね。

いろいろと準備を進めていますが、そろそろ少しづつ
また記事を書こうと思います。
昨年末くらいからはFacebookの簡単記事の更新と反応の良さに
そっちばっかり記事を書いていました。
2012年、今年も冒険のたびを始めたいと思います。
「まだ、行くの?」などと言われますがまだまだ表現したい物も
みたい物もまだまだたくさんあります。
自分の好きなことをやって生きていく。
11年目のアラスカ。
今年は7月6日から10月2日まで。
少しの幸運にめぐまれますように