充実という果実

戻ってきました。
心配してもらったみなさん、ご心配をおかけしました。
今回は、特に事故もなく充実した時間を過ごせました。
ちなみに、動画も撮影してきました。
これは迎えのボートで滞在先に向かうところで、途中、山間の建物が
遠くに見えますが、ここに滞在してました。

この動画の途中のシーカヤッカーを通り過ぎる場所あたりが
ちょうど事故ったあたりで、ちなみに干潮の時は下の写真のようになります。
動画の時は満潮に合わせて入り江に進入しています。

干満の潮を利用して入り江で川に進入する鮭の様子と、
川で産卵するカラフトマスの様子が撮影できました。
前回の失敗もありますが、良い成果もあるのではと思ってます。


さて、数日前に戻り、いろいろと試行錯誤していますが、・・・・・・・
さ ー か ー な ー が ー い ー な ー い ー んです ー♪
いえ、正確に言うといるには居るんです。いっぱい。
今まで調べ尽くしてきたところにいないんです。
この3年で小さな川で埋まってしまったところもあれば、
今回、メインに期待していた場所が全くいなかったりと、
遅れているのか、それとも遡上する数に数年周期の波のある
底の時期なのか、何とも判断がつかないんです。
そして、鮭は川に入ってきて、もしくは湖にたどり着いて
産卵するのですが、ザックリと言うとほぼ3,4日で産卵のピークを終えます。
もちろん全ての魚が終えるわけではないのですが、最初にそこにたどり着いた大きなグループは
そのピークにほとんど産卵を終えてしまい、後発のたどり着いた連中が
その隙間に産卵するのが今までの観察でだいたいわかってきました。
つまり、美味しい時間は限られている。
Kenai半島中にとてつもない数の鮭が遡上しています。
しかし、それでも鮭の写真になるような場所というのは
限られていて、その場所が数十キロ単位で離れていて、
すべてにおいて、「賭ける」しかないのです。
今までの情報にこだわるのか・・・・
人から聞いた話を信じるのか・・・・
自分の直感を信じるのか・・・・・
そして、今秋が近づいている中、
おそらくこの2週間ほどがだいたいの産卵のピークになるでしょう。
昨日は片道3時間かけて、アンカレッジに戻り、
友人の写真家達の好意で、カメラとレンズを借りてきました。
以前行ったクマの多い場所に友達が先日行ってみたところ、
大量の鮭が上がっていたので、
「今がチャンスだから、日帰りでも行ってみよう。俺が銃で撮ってる間護衛してやるから!」
と二人で盛り上がり準備しましたが、
今朝起きると、土砂降りの雨。
湖の強風でボートが危険なので、結局行けず。
明日、レンズとカメラを返しに行ってきます。
さらに、今日。
期待していたZwissのレンズの修理サービスから「修理不能」の連絡がありました。
これで、今回の高潮騒動は一件落着です。
はー、言葉も出ないとはこのこと。
もし、充実という果実が存在するのなら、
たわわに実ってますよ、ほら、たくさん。
しかし、この果実。
甘いとは限らない。
どうやら、今年の収穫は
酸っぱくて、渋くて苦い果実になりそうです。
でもね。渋柿が時を経ておいしい干し柿になるように・・・・・・・・・・・
なんて、格好つけられるか!バーロー!
ざっけんなよ!
すっげー、悔しい。くそー
ぜってーいいしゃしんとってやるかならなあ(涙目)
た、たすけて、サンボマスター!!!

投稿者: WildHarmony

1978年 東京都生まれ 東洋工学専門学校(現 東京環境工科専門学校)にて、フィールドワークの基礎を学ぶ。 北海道・知床、自然トピアしれとこ管理財団(現 知床財団)に通年で2年間ガイドとして勤務。 様々な経験を積み、クマのいるフィールドで行動する技術を学ぶ。 知床のフィールドで、写真で生き物を撮す事の愉しさを知り、 自分を通して自然を写真で表現することの奥深さに触れる。 北の自然へのあこがれに従って、その後アラスカへ渡る。 アラスカの広大な土地を巡る鮭の旅に触れ、 巨大ないのちのサイクルに自分のテーマ「鮭」を見出す。 Kentaro Yasui Born in Tokyo in 1978. Learned the basic skill of fieldwork from Toyo-Kogaku special school. After graduating I worked for Shiretoko foundation in Hokkaido. and guided in Shiretoko National park for many people in two years. Because of my admiration for nature of the north, I went to Alaska to photograph its beauty and wildlife. I mentioned of expressing nature with a photograph through oneself. Currently resident in Japan.

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