久しぶりに写真のことをいろいろと考えています。
ずっと、前に知床にいた頃に考えていたことをこれからシリーズとして
撮ってみたいと最近思うようになってきました。
頭のはじっこにずーっとあったことなんだけれど、
なかなか熟さないまま10年くらい経ってしまいました。
何かきっかけがあったわけではないけれど、
日常的に撮れる写真ってなにかあるかな?と考え始めた事から
思い出して、引っ張り出してみました。
まだ、撮り始めてもいないことなので、再びお蔵入りするかもしれないけど、
リハビリがてらにちょうどいいと考えてます。
今暮らしている日常にある自然の中から撮れる物をさがしてみると、
アラスカのようなスケールの大きな関わりを見つめることはできないけれど、
少ない自然ということであれば、個の生命を見つめざるを得ないわけで、
そうなってくるとアラスカのような大きな生命の仕組みにも共通してくるような
個の生命との共通点を見つけられるよう取り組んでみるのが、しばらくの
課題になりそうです。
しかし、そうなってくるとデジタルに頼れるかな?という疑問符も浮かんできたり。
本来、デジタルという機材はゼロとイチの集合体であり、
ぶれるはずの無い機械であるはずなのに、フォーマットが進化しながら変わり続け、
今もその途上である以上、こういった個人的で長い時間をかけて撮っていこうと
プロジェクトには一番不向きなことにも気がついた。
写真という表現は機械を媒介として、存在させる。
その媒介が変わり続けてしまっては、いったい何のための個性になってしまうのだろう。
便利だけれど、こんな面もある。
そんな感じでしょうか?