昨日、今日とレイトショーを見てきた。
映画を見る事自体久しぶりだけれど、
毎日見に行った事何て今までなかった。
でも、レイトショーは安いので見たい映画も重なっていたしと言う事で
「エヴァンゲリヲン 破」
え?と言われそうだけれど、友達に借りたビデオで高校生の時に
夢中になって以来、気になっていたので見てきました。
筋も何となく憶えている程度だけれど、前作のビデオで見たものとは
印象の違った映画になってました。
技術って進歩するんだなあとCG満載の映画を見て
びっくりしてました。
この監督、新しく再構築するなんて言っているのを
どこかのインタビューで読んだけれど、
あらかじめヒットしている作品にさらに良い肉付けがしてあったので
楽しめました。
でも、映画館のでかいスクリーンで激しく動き回るアクションシーンの
迫力のおかげで、話の細かいところを憶えていられなかったのは、
もっかい、家で見ろってことかな?
「レスラー」
帰ってきた猫パンチ。ミッキーロークお帰り。
良い演技でした。
良い映画でした。
例えクズと呼ばれ、帰る家も待っている家族もなくとも
今日も俺は待っているファン達のいる、自分の居場所で戦いつづける。
けっして美化されているわけでもなく、悲しく寂しい現実も描写されながら、
現実と向き合って生きていけない、夢を追い続けるレスラーの晩年の映画。
前に江頭2:50が
「俺のライブに来ている連中の顔を見ると、結婚はおろか恋愛もまともに
出来ないんじゃないかって連中ばかり。
だけど、俺はそういう奴らのためにこそ、お笑いをやりたい」とどこかで、
インタビューに答えていたのを不思議と思い出した。
体もぼろぼろになり、命をすり減らしながら
最後までリングに立つ彼の姿に、夢を追い続ける男の覚悟と
忘れてはいけない現実という二つがラストに結びつく。
両日とも、映画館をでて一人、駅までの道のりを
夜風に吹かれながら、何も考えずに歩く。
濃厚なストーリーに触れたはずなのに
その物語を反芻するのではなく、
ほほをなで、吹き抜けていく
風の感触と、含まれた湿度の濃さを
ただ感じ歩いた。
映画を見た事も、豊かな時間だったけれど、
この夜風と歩いた時間も良い時の使い方だった。