つたえること

昨日、幼なじみのお母さんと久しぶりに会って、
のんびりと話をしているうちに長話になった。
世間では名の知れた人ではあるのだけど、
僕にとっては「幼なじみのおばちゃん」でしかしない。
今回の親父の件でも、いろいろと力になってくれていて、
僕ら家族の今後も心配してくれて、そんなことから
始まって、やがて僕はどうしていきたいのかなんて
話になった。
おばちゃんは個人で自分の世界を
沢山の本にして出していて、
その世界を沢山の人たちが求めている。
話しているうちに「幼なじみのおばちゃん」から
「自分の世界をもっている表現者としての先輩」としての
アドバイスや相談になってしまった。
実は最近、今回親父がいなくなった件で「金にならない写真」を
続けるのかという無言のプレッシャーを周りの人から感じるんだけど、
今の自分ではその人達には何か納得のしてもらえる答えは
ないなあと悩んでいた。
おばちゃんとは「これからどうするのか?」という話よりも
「どう表現していきたいのか?」という話になっていったので、
とても楽しかった。
その時、面白い言葉をもらったので、忘れないように
ここに書いておきます。
「人に何か伝えようと何かを書くよりも、自分が気持ちいいと思って
書いた方が良い物が残せるし、伝えられる場合が多い。」
このバランスは難しいけれど、何か心に引っかかった。
たぶん、今の自分では何にも言えず、人が納得出来ないかも知れないけど
でも自分が気持ちいい事をやれるように生きていけば、
きっと良い物が残せる。そんな言葉にも置き換えられる
ように思えたから。
おばちゃんのように自分の世界を持っている人の言葉だから
心に残ったのかなとも後で、思った。

投稿者: WildHarmony

1978年 東京都生まれ 東洋工学専門学校(現 東京環境工科専門学校)にて、フィールドワークの基礎を学ぶ。 北海道・知床、自然トピアしれとこ管理財団(現 知床財団)に通年で2年間ガイドとして勤務。 様々な経験を積み、クマのいるフィールドで行動する技術を学ぶ。 知床のフィールドで、写真で生き物を撮す事の愉しさを知り、 自分を通して自然を写真で表現することの奥深さに触れる。 北の自然へのあこがれに従って、その後アラスカへ渡る。 アラスカの広大な土地を巡る鮭の旅に触れ、 巨大ないのちのサイクルに自分のテーマ「鮭」を見出す。 Kentaro Yasui Born in Tokyo in 1978. Learned the basic skill of fieldwork from Toyo-Kogaku special school. After graduating I worked for Shiretoko foundation in Hokkaido. and guided in Shiretoko National park for many people in two years. Because of my admiration for nature of the north, I went to Alaska to photograph its beauty and wildlife. I mentioned of expressing nature with a photograph through oneself. Currently resident in Japan.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です