ここはアラスカではありませんよ

ちょっと前に、嫁さんの買い物につきあって、
出かけてみたら近所のSATYでとんでもないものをみつけた。
一年も家を留守にしていると何がどこにあるのかさっぱり
覚えていなくて、久しぶりの我が家はまるで、
他人の家のような、でも不思議と落ち着くような
空間であるのだが、まずは「普通の暮らし」をしたい
という嫁さんの希望により、食材の買い物につきあう事にした。
まあ、チャーミーグリーンのCMのように手はつながなかったけれど、
これもサービス、サービスと思いながら、
出かけて、あれこれと食材を買い、出口に進んだ
その時だった。
つい子供の頃からの習性なのか、ガチャガチャに視線が行ってしまう。
子供の時にガンダムのいわゆる「ガン消し」をあつめていて
ピーク時には256個持っていたのだ。
それはぼくにとっては宝物で、だから今になってもその持っていた個数は
良く覚えている。
まあ、ついその時からの習性で何気なくガチャガチャが視線に入ると
一瞬気をとられてしまうのだ。
もちろん今は買わないけれど。ええ、大人ですからね。

「えーっっっ!」と見つけた時はひとりで大きな声を出してしまい、
周りの人に注目されてしまった。
まあ、周りの人にしてみたら、何でもない事ですけど
ぼくはびっくりしましたよ!本当に!
あのー、ガチャガチャで「ハンティングトロフィー」って
どういう世代をターゲットにしているのでしょうか?
ハンティングで獲った獲物をトロフィーとして飾る
文化の欧米では普通の事だけど、
我が日本にはそんな文化はありませんよ。
しかも目玉がムースって。
とは突っ込んだものの、その後、わざわざ両替に行って、
百円玉を握りしめ、嫁さんにあきれられながらも
ムース好きとしてはこのチャンスを逃すわけにはいかず、
チャレンジしました
1回300円のチャレンジはちょっぴり勇気がいるけれど、
さっそく、挑戦。

見事な引きの強さを発揮!一発目でゲット!
「今年の運をここで全て使い果たしちゃうんじゃないの?」という
ヨメのつっこみもありましたが、こういう場面にはぼくは強い。
しかし、もうちょっと苦戦する事を予想していたので、
ちょっと物足りない。そこで、ドールシープを次はねらおう
と言う事になり、再度挑戦。
「まあ、イボイノシシが出なければいいや」と軽い気持ちで
ハンドルを回す。
何て言ったって当初の目的は果たしたのだ。

ぉおお、神よ!
来ましたイボイノシシ!
思わず、その場で膝から崩れ落ちてしまった
ここでも、さらに引きの強さを発揮!
一番欲しいものか、一番いらないものか
その間はありません。
まさに、我が人生。白か黒か。
まあ、負けたまま終われないのがギャンブルでしょう。
と、いうわけでもう一回。
このまま行くとムース1個、イボイノシシ2個が頭をよぎりましたが
なんと、
ひゃっほい、シークレットのドールシープの頭骨!
マ、マニアックすぎる。
最初、何だか判らなかった。
計900円も使ってしまったが、なかなかの内容だった。
まさに、狩り!
今日の獲物は上々だった。
で、このトロフィー良くできた事に裏にマグネットが付いていて、
さっそく、冷蔵庫のドアにぺたり。

見事にヨメに怒られたが、そんな事を言われても
「マグネットは冷蔵庫のドアに」が、この世の常。
いわゆる常識という奴なのだ。
それに、狩った獲物は狩るまでが楽しいのだ。
さて、次回の買い物に同行した際はどれを狙おうか?

ちなみに、左から
イボイノシシ、ドールシープ、エゾシカ、アメリカバイソン、ムース、
シークレット2種。
これアラスカのショッピングモールに置いたら、
絶対売れるとおもうんだけどなあ。
ビジターセンターでもいいけど

投稿者: WildHarmony

1978年 東京都生まれ 東洋工学専門学校(現 東京環境工科専門学校)にて、フィールドワークの基礎を学ぶ。 北海道・知床、自然トピアしれとこ管理財団(現 知床財団)に通年で2年間ガイドとして勤務。 様々な経験を積み、クマのいるフィールドで行動する技術を学ぶ。 知床のフィールドで、写真で生き物を撮す事の愉しさを知り、 自分を通して自然を写真で表現することの奥深さに触れる。 北の自然へのあこがれに従って、その後アラスカへ渡る。 アラスカの広大な土地を巡る鮭の旅に触れ、 巨大ないのちのサイクルに自分のテーマ「鮭」を見出す。 Kentaro Yasui Born in Tokyo in 1978. Learned the basic skill of fieldwork from Toyo-Kogaku special school. After graduating I worked for Shiretoko foundation in Hokkaido. and guided in Shiretoko National park for many people in two years. Because of my admiration for nature of the north, I went to Alaska to photograph its beauty and wildlife. I mentioned of expressing nature with a photograph through oneself. Currently resident in Japan.

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