冬支度

例年ならきっと今の季節はもう
平地に降雪が始まっているらしい。
しかし、今年は延々と降り続く雨。
それでも確実に冬はやってくる。
今はアンカレジに滞在している
いくらキャンパーといえども都市の好きなところで
泊まっていいはずがない。
そこでキャンプグラウンドに泊まっている。
シーズンオフだが、未だに沢山のモーターホーム。
巨大なモーターホームはたいていリタイアした老夫婦が
住んでいて、家財道具や家などを売り払って
そのお金でモーターホームを買い、自分の国を旅する。
このアラスカの土地でそんな人たちとよく出会う。
季節的にはそろそろ厳しくなってくるはずだが
まさかこのまま冬を越そうとする人たちが
いるとは思わなかった。

断熱材で車の下を囲い、下からの冷えをシャットアウトし、
排水と水道を凍結しないようにきちっと断熱材を巻く。
しかし巨大なモーターホーム

普通車のように停まっている車。
これHammer<ハマー>ですけど。
たまに日本でも見る車です。(車の判らない人ごめんなさい)
ハマーへのリンク
この写真の右のバスがハマーを引っ張って移動します。
さすが京都議定書否決の国。
ガス代はこのバスを走らせると、
1ガロン(約3.78L)= 1マイル(1.6km)
さすがですね、デカイもの好きアメリカ人。
それでも今年は原油価格高騰のせいか、今までの見てきた年に比べると
やはり少ない気がする。
P.S.
今日雲間から少し日が差したので
「この隙を逃すな!!」と
自動車免許再試験の勉強のヨメを残して
トレイルを歩き撮影に出かけました。
ムースのオス3頭のグループを発見し
2時間ほどのんびり撮影していました。
天気が良くなる事に望みを託したものの、
あっという間に谷間を抜ける南風が
強くなり、やがてその突風に乗って
雨雲がやってきました。
少ないチャンスだったので何とか晴れて欲しかったが
願いむなしくポツポツと降り始めました。
それでもまだ何とかなるかもと
少し粘ったところ、撮影できないほど暗くなり、
さらに雨が風に乗って吹き付けてきます。
慌てて撤退したが、時すでに遅し。
車まで戻る間、
背中から吹き付ける雨のおかげで体の後ろ半分だけがずぶ濡れになりました。
しかし、この引き際がいつも難しい。
欲がじゃまをするワケじゃないけれど、
あと一歩をいつも期待してしまう。
確かに早くでればいつもひどい目にあわずに
済むけれど。

投稿者: WildHarmony

1978年 東京都生まれ 東洋工学専門学校(現 東京環境工科専門学校)にて、フィールドワークの基礎を学ぶ。 北海道・知床、自然トピアしれとこ管理財団(現 知床財団)に通年で2年間ガイドとして勤務。 様々な経験を積み、クマのいるフィールドで行動する技術を学ぶ。 知床のフィールドで、写真で生き物を撮す事の愉しさを知り、 自分を通して自然を写真で表現することの奥深さに触れる。 北の自然へのあこがれに従って、その後アラスカへ渡る。 アラスカの広大な土地を巡る鮭の旅に触れ、 巨大ないのちのサイクルに自分のテーマ「鮭」を見出す。 Kentaro Yasui Born in Tokyo in 1978. Learned the basic skill of fieldwork from Toyo-Kogaku special school. After graduating I worked for Shiretoko foundation in Hokkaido. and guided in Shiretoko National park for many people in two years. Because of my admiration for nature of the north, I went to Alaska to photograph its beauty and wildlife. I mentioned of expressing nature with a photograph through oneself. Currently resident in Japan.

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